葬儀や霊園について考える

開眼供養(かいげんくよう)とその作法

葬儀霊園墓石

074145開眼供養(かいげんくよう)とは、お墓や仏壇が完成したときに行われる法要のことです。
名称は宗派や地域によってさまざまなものがあり、開眼法要や魂入れなどとも呼ばれます。
開眼供養という名前は、かつて仏像を造る際、最後の仕上げとして目を描き入れたことに由来しており、それが儀式として伝わり、現在まで受け継がれています。
お墓などは完成しただけではただの「物」にすぎず、この開眼供養を行って初めて中に魂が宿ると考えられています。
お墓の開眼供養の場合は一般的に納骨法要と同時に行うものとされています。

法要で必要となるものは、線香や蝋燭、供花などの他に、お供え物として酒や菓子、果物や野菜などがあります。
法要ではお墓の前に白い布を掛けた小さな台を用意し、そこへお供え物を飾ります。
法要はまず僧侶にお経をあげてもらい、その後参列者で墓石に水をかけ、焼香を行うという流れになっています。
なお開眼供養に招かれた場合、お供え物やお祝いを贈るのがマナーとされています。
お祝いについては、故人が亡くなって間もない場合は表書きは「御仏前」とし、建立者が生前の場合や十三回忌以降の場合は紅白の水引をつけ、表書きは「建碑御祝」や「御供養料」とします。